トップページ > アルミ鋳物の利点
アルミ鋳物は、アルミニウム合金を高温で溶かし、砂や金属で作られた型(鋳型)に流し込んで作られるアルミ製品を指します。アルミニウムは19世紀後半以降作られるようになり、銅や鉄に次ぐ新しい金属として急激な発展を続けています。今や建築設備や景観エクステリアなどの大型特注鋳造品から、車や機械の工業用部品にいたるまで、幅広く使用されています。
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鉄と比較して3分の1の軽さです。航空機、自動車部品、生活日用品と幅広く、多く用途に使用できます。また、表面処理を行うことによりいっそう耐久性が良くなり、錆びにくくなります。
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熱を伝えやすく、熱交換器、エンジン部分、調理鍋、冷暖房装置にも使用されています。
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毒性がなく、食品類との反応もないので、食品包装容器や家庭用鍋に適しています。
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電磁気の磁場にほとんど影響されず、磁気を帯びることがないため、非磁性を必要とする各種電気機器も用いられています。
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アルミ鋳物は原料→製品→回収→原料→製品とリサイクルのシステムが完全に成立しているため、資源を無駄にしないという点でも理想的です。
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鋳物独特の自由な形状と一体感のある重厚な製品を製作できます。
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熱処理、下地処理、表面処理を行うことにより錆びにくい製品となりますので、屋外で使用するにも最適です。紫外線に強いという点も鉄より優れています。
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成型加工、切削加工などが容易で、極めて広い用途での使用が可能です。
※他製品との比較
(項目) 比重 耐候性 強度 成型 金型コスト 熱伝導性 加工性 アルミ鋳物 2.7 ◎ ○ ○ ○ ◎ ◎ 鉄鋳物
(ダクタイル)7.8 △ ◎ ○ ○ △ ― スチールの製缶 7.8 △ △ × ― △ ○ 樹脂
(プラスチック)1.0〜1.5 △ △ ○ △ × ―
アルミ鋳物は、砂型や金型鋳造が一般的です。現在は、低圧鋳造やロストワックス、ダイカストなどの鋳造方法も開発されています。当社では、寸法精度、所要数量、品質水準などの条件やコストを考慮した上で、適合する鋳造方法を決めています。なかでも、当社が得意とするのは、金型(グラビティ)鋳造です。ダイカストに比べ金型費用が安く、また一般的な砂型鋳造法に比べても生産性が良く、外観形状も一定している上、比較的低コストで製作できます。
※当社が鋳造した実績は、こちらのページをご覧ください。