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2009年9月

会社のルーツ

pot[1].jpg半世紀前に作った製品です。

会社のルーツといっても、そうシンボリックなものがあるわけでは無いのですが、例えば「文化鍋」。 
じつはこの鍋、わが社で造った鍋です。(私が生まれる前の話ですが、、)

炊飯専用の鍋で、ふきこぼれが無く、誰でもいつでも美味しくご飯が炊ける鍋ということで評判を呼んで、ちょっとしたベストセラーになったそうです。 
(もうすでに特許は切れているので、現在では「文化鍋・本家」であるわが社では製造していません。)
確かに、今見てもすごく丁寧に作られていて、この時代に良くまあこんなに綺麗に作ったもんだと感心してしまうくらいです。 

これを見ていていつも思うのですが、わが社は昔からメーカーになろうとしていて下請け志向はあまり無かったと思うのです。 
自社で検討し、製造し、ダイレクトにお客様の感想が伺える喜びを十分に理解していたんじゃないかな。 今でも「文化鍋!おー、知ってる知ってる!」って言ってくださる方、結構いらっしゃるんです。 
この鍋もわが社の大切なルーツのひとつです。 

2009年9月15日 20:04 | Comments(0)

3000年前の鋳物屋

古代中国の殷・周の青銅器コレクションを見て驚くのは、ほぼ3000年前に鋳造のほとんどの法案が出し尽くされている点です。 鋳物の製造方法といえば、タイ焼きを作るみたいに二つに割った型にアンコをつめて、、などと思い受かべると思いますが、「寄せ型」「中子」など現在でも生きている技術が、紀元前20世紀ころにほぼ全て出揃っているのです。(ただ、これは別に中国人だけが優れていたわけでは無く、もっと古い、たとえばエジプト古王朝の時代の青銅器でも技術的には同じようなレベルなんですが。)

WS000020.JPG

鋳物を仕上げるときは「セキ」と言って、金属が通る部分を切断しなくてはいけないのですが、写真の青銅器は「セキ」の部分に、切断しすぎた跡があります。 仕上げの職人、親方に怒られただろーな、、 怒鳴られてるところが目に浮かぶなー そう思うとなんだか時間の永さがなくなったようなで、妙に可笑しかったなあ。

2009年9月11日 20:28 | Comments(0)


プロフィール

大熊 幸彦
文化軽金属鋳造株式会社、3代目社長。鋳物伝統の街「西川口」の地で、アルミ鋳物ひとすじに真心あふれるサービスをご提供中。全国を駆け巡ります。

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